オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2019.11月号より
オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2019.11月号より
『フィリピンワークキャンプ』
1998年のランベス会議の決議を受け、九州教区では、2001年からフィリピン中央教区との協働を始められ、その一環として、2004年からフィリピンワークキャンプがスタートします。2011年からは、神戸教区もお誘いを受けまして参加するようになり、2013年から九州、沖縄、神戸の三教区合同のプログラムとして行われてきました。
神戸から参加した青年たちの良い体験を聞くたびに、うまく育てたいプログラムと考えていました。ところが、九州教区が参加者の減少によって、今年2月のキャンプで参加を取りやめることになり、どうしようかと考えていましたが、中央教区のレイエス主教様の按手式に昨年6月に出席させて頂きましたし、遠藤雅己司祭に仲介をしていただいて、同主教様の支援の約束を頂き、常置委員会の承認を得て、キャンプを続けることができるようになりました。
『参加者の声』
「一年目、初めてのフィリピンの地で右も左も分からない中でしたが、フィリピンの人々の人柄の温かさと人生の楽しみ方に触れて、日本社会ではまず味わえないような経験をたくさんすることができました。また、それほど文化や風習が異なる社会においても、聖公会の教会での礼拝様式が共通であること、聖公会に連なるたくさんの仲間がいることに、感銘を受けたことを憶えています」(また2年目、3年目の経験を踏まえて)
「教会と地域との交わり、教会における社会活動の可能性、福音宣教の本質について等々、本当に多くのことを考えさせられました。これらの経験は、現在、大学における私の神学についての学びや、私の通っている○○教会における地域の小学生との関わり方にも大きな影響を与えていると思います。」
とキャンプの感想を書いてくれています。 このキャンプを神戸教区で続けていこうと思います。神戸教区に連なる子どもたちが、フィリピンワークキャンプを通して成長していけるようにお祈りをお願いします。
(神戸教区主教)