オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.10月号より
オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.10月号より
『平和についての学び』
たまたま立ち寄った本屋さんで以下の言葉を見つけました。「戦争を知っている世代が、政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときは、とても危ない」。
丹羽(にわ)宇一郎さんという元中国大使の方が書かれた「戦争の大問題(東洋経済新報社)」という本の中で紹介されている故田中角栄元総理が、新人議員に語った言葉として紹介されていました。早速その本を買って読んでみました。
「沖縄慰霊の日」の礼拝が、六月二十四日(日)の午後、北谷諸魂教会で行われ、説教を担当しました。「広島原爆逝去者記念聖餐式」が八月六日(月)広島復活教会で行われ、司式を担当し、九日(木)の「被爆73年 長崎原爆記念礼拝」でも説教を担当しました。二つの説教を準備するために、「戦争の大問題」が大きな助けとなりました。
丹羽さんは言われます。「現代日本人である我々が、明治から昭和にかけ10年に一度の頻度で戦争をしてきた、好戦的な日本人に戻ることを押しとどめる方法はあるだろうか。戦争を知らない時代に生まれた我々の出来ることはただ一つ、戦争の真実を知ること以外にない」。そして、普通の生活では、よき市民として生活する人たちが戦場という極限状況では、信じられないような、人間が普通には出来ないような行動をすることが書かれていました。そうした戦争の一つ一つの真実を知っていくことが、平和を作り出していく力になることを学びました。
『八月十五日(水)』
周南市で行われた教区第55回中高生大会で、主の母聖マリヤ日の聖餐式の説教を担当しました。マリヤさんのお話と共に、当日が終戦記念日であること、そして日本は絶対に戦争をしてはいけない、ということを昨年よりは、少し力強く、子どもたちにお話しできた自分がいました。