オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.12月号より

オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2018.12月号より

『神戸聖ヨハネ教会巡回』
10月21日(日)ヨハネ教会の聖餐式に出席しました。司式は藤井尚人司祭、説教を担当しましたが、奏楽は司祭の奥様、サーバーはご子息、献金係もお嬢様でした。聖公会は家族的な教会と言われますが、司祭家族の礼拝奉仕に頭が下がります。

『昼食を共にして』
礼拝後、教区でも美味しいと評判のおうどんと巻き寿司、いなり寿司と信徒お手製のシュウマイを頂きました。主教になって一年の感想や心に残った巡回、教区の苦しい状況(今年度の牧会資金援助金は、約六四〇万円、来年度は約一千万円)などのお話もしました。びっくり質問もあり、楽しい時間を過しました。

『信徒の方の質問』
 昼食後、教会委員会に出席するため席について開会を待っていますと一人のご婦人から質問がありました。「(教区の厳しい状況の中で)私は何をすればいいでしょうか」。私は「信徒の皆さんが喜びに満ちた信仰生活をされていれば、それが一番よい証しになります。そして私たちの周りには問題を抱えておられる方、不安の中におられる方があると思います。そうした人たちにあなたが『大丈夫よ、私が神様にお祈りしてあげるから大丈夫』と励ましてあげられれば百点ではないですか」とお答えしました。まだ別の男性からは「(教区の教勢回復の)打開策はありますか」との質問に、色々な事例をあげてお話ししましたが、「問題は私たちが種を蒔いて、いくら無駄になる種があっても、必ず最後には、神様の祝福を頂いて、三十倍、六十倍、百倍の収穫があると信じているかどうかなのではないでしょうか。私は必ずなると信じています。敗戦処理主教になったつもりはありません」とお答えしました。するとその方は「主教があきらめていないことが分かって、少し安心しました」と笑顔で答えてくださいました。
 問題は沢山あります。自分の力ではなく、神様の導きを頂いて進んで行きましょう。