オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2019.3月号より
オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2019.3月号より
『アメリカ聖公会小史』
大阪教区の司祭岩城聰先生が、D.L ホームズ博士の本を翻訳され、かんよう出版から出され、一冊頂きました。読んでみて、アメリカ聖公会のことを学びたい人には必読書と思います。
その中で、成長する聖公会の教区についての1990年の研究から、成長の要因が示されています(283頁以下)。
『教区キャンプを広範囲に利用していること、高校生および大学生に対するミニストリに大規模に投資していること、奉仕や教区に対する自発的な財政支援の意味について受聖餐者を徹底的に教育すること、教会外の宣教と貧しい人々の救済活動を行うこと、海外教区との密接な関係を維持し、海外での教会活動に自発的に参加する受聖餐者に対して財政支援を行うこと、「クルーシージョ週末修養会」を実践すること、囚人に対するチーム・ミニストリーを行うこと、新しい祈祷書についての学習プログラムを教区で開催すること、教区の生活のあらゆる面で主教が積極的に参加すること、教役者の給与水準を高くすること、多様な聖職のグループを組織すること』とありました。
『私たちの教区は?』
勿論、ここに書かれていることが全てとは思いませんが、今の神戸教区を調べてみる基準にはなりそうです。高校生、大学生に対する働きは、今年56回を迎える中高生大会がありますし、青年交流会も定期的に開かれています。海外教区との関係については、毎年フィリピン中央教区とのワークキャンプが行われています。そして昨年6月は、主教按手式にも参列しました。
財政支援の教育はどうでしょうか。最近行われていないようです。新しい働きが必要かもしれません。各教会で修養会が行われている、という話を聞くことがあります。力を入れてみるべきでしょう。祈祷書の勉強はどうでしょうか。森紀旦主教様の『マラナ・タ』が改訂増補版として京都教区から出されています。新しい働きを、何かやってみませんか?