オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2021年4月号より

「遠藤洋介新司祭誕生」

二月十一日(木)日本聖公会組織成立記念日に神戸聖ミカエル大聖堂で、コロナウイルス感染に十分注意して司祭按手式が無事行われました。これで四月から、青森県にある八戸聖ルカ教会で三年間、東北教区と吉田雅人主教様をお手伝いすることができます。

司祭按手前のリトリートを一月二十六日から三泊四日、宝塚黙想の家で二人で行いました。聖書を読み、執事、司祭の務めを学びました。その間、遠藤先生がこんなことを語ってくれました。「柳本博人先生に感謝しているんです。最初は叱られて、どうしようかと思いましたが、教会の中で生活する者としての姿勢を教えていただきました」と。柳本先生の指導を私も横で見ていて、気の優しい私はハラハラもしましたが、信念のある指導が遠藤先生の心に触れて生きる姿勢を変えさせたものと思います。私の目から見ても、遠藤先生はしっかり成長して、それでいて気負いのようなものがなくなり、信頼できる司祭に成長したと思います。「可愛い子には旅をさせろ」と言われます。遠藤新司祭が東北教区で様々な経験をしてより成長してくれることを期待しています。

 

「み国が来ますように」の祈り

昨年に続き、今年も昇天日(五月十三日)から聖霊降臨日(五月二十三日)までの十一日間の祈りに日本聖公会も参加します。先週、祈りのしおりの最終原稿などを管区事務所に送りました。今年は、中部教区の西原廉太主教様が短時間に訳してくださりやっと二月の主教会に間に合い、実施が決まりました。

この運動は、祈るすべての人々が、イエス様との交わりを深め、五人の友人・知人をイエス様のもとに導くことを目的とします。今年の黙想の内容は、イエス様こそ私たちが従うべき道であること。そしてイエス様に従うとは、イエス様にならう生き方をすること。そしてそのことは私たちの力ではできないことであって、必然的に、聖霊降臨への待望へと導かれていきます。今年も楽しみです。

(神戸教区主教)