オーガスチンのまなざし 神のおとずれ2021年8月号より
「八代学院理事会に出席」
六月五日(土)神戸国際大学、附属高等学校を経営する八代学院理事会が大学であり、出席しました。昨年度の事業報告、決算などの議案が審議されました。今回のコロナ禍で、学生たちの生活が厳しい状況にあるのではないか、心配しながらの出席でした。事業報告を興味深くお聞きしましたが、苦しい学生たちへの経済的支援が様々な形で行われていました。「自宅・下宿でのオンライン講義を受講するための環境整備費として学生一人当たり一律三万円。一,四二八名から申請があり、申請者全員に総額四,二八四万円を支給した」。また、「経済的に修学困難となった学生三十九名に昨年度の各授業料の全額または半額を減免した。合計二五,七四七,五〇〇円が減免された」。また、政府による「学生支援緊急給付金」を申請し二九七名で計四,八七〇万円であった、などの報告があり、ていねいな学生支援が行われていることに安心しました。理事会後、難波一安・法人本部事務局長に「学生支援がていねいに行われていることに安心しました」とお話しますと、「学生一人一人に電話をかけ、状況を聞いて対応しました。その結果が、退学率を低く抑えられた結果になっていると思います」とのことでした。
「司祭八代智理事長」
八代司祭には、今年二月末から、聖ミカエル教会副牧師館に引っ越ししてもらって、主日勤務をミカエルで行っていただいています。司祭とは高校時代から教区の中高生大会で知り合い、お互いに司祭になってからは、中高生大会で、一緒に来ている小学生たちと楽しく遊んでもらっていました。理事長という重責を担っても優しさはそのままです。毎朝の聖餐式で顔を合わせますが、理事会の次の日、「学生支援の充実」を伝えますと、「海外からの留学生が一日二〇〇円で生活していることを聞いて、支援を始めました」とのことでした。八代学院創立者八代斌助主教の建学の精神「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」が、学生たちに仕える形で実践されていることを喜びました。