「新型コロナウイルス対策」第12信 教区「教会活動の自粛基準」の改訂
日本聖公会神戸教区
信徒・教役者の皆さまへ
「教区自粛基準とガイドラインの徹底」第12信
2022年4月8日
神戸教区主教 オーガスチン小林尚明
主の平和が皆さまの上にありますようにお祈りいたします。
4月4日(月)新型コロナウイルス感染症対策室の会議が開催され、これまで教区で使用されていました「教会活動の自粛基準(2020年11月5日版)」を見直すこととなり、「ウィズコロナ(コロナと共に)」の時代に対応した新自粛基準案が策定されました。その改定案を常置委員会の協議・承認を得て、主教教書 第12信を発信します。
今回の改定の主旨は、感染防止に十分配慮しつつ陪餐を再開することです。
この根拠は、多くの信徒の方が三回目のワクチン接種を終えられたこと、
オミクロン株に置き換わりこれまで判断基準としてきた新規感染者数の意味が薄れてきたこと、
感染拡大3年目に入り我々がウイズコロナ生活の経験・学習を重ねてきたこと、 等々
初期の頃の未知の感染症に対する自粛基準とは違ってくるべきと考えます。
人数の増減で一喜一憂するのではなく三密(密閉、密集、密接)を避けるなど 感染防止策を取ったうえでの教会生活を目指したいと思います。
これらにより、政府から新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいた布告(まん延防止等重点措置や緊急事態宣言など)が出されてない場合をフェーズ1(注意喚起)として、限定された聖餐式を可能としました。改訂された「教会活動の自粛基準(2022年4月4日版)」を参照ください。
ただ各教会は、置かれた状況が違いますから、聖餐式の実施の可否について各教会の牧師は教会委員会に諮り、決議の後、自粛の場合は教区主教への相談・報告がこれまで通り求められます。なお、陪餐の再開については信徒・関係者への十分な配慮と周知をお願いいたします。
現在まで教会の活動全般において、感染防に皆様のご協力を感謝しております。今後も継続して注意喚起をお願いしますが、特に陪餐時は信徒の方にはマスクを外す時間を短くした陪餐方法や「アーメン」を言わない方法を牧師は奨励してください。また、司式者は、飛沫感染防止のためにウエハースを入れたシボリウムを使用したり、ピューリフィケーターでウエハースを覆うなどの工夫をしてください。さらに、分餐時にはトングなどを使用して非接触方法での陪餐方法の工夫をしてください。
私たちの聖公会の教会はキリストの体と血にあずかる聖餐を信仰の中心として守ってきました。しかし、コロナ禍と言う状況にあってこの重要な聖奠をどのように守り、行っていくのかが問われています。私たちは「ウィズコロナ」の時代には、今までとは異なる教会の在り方に変わらなければなりません。しかし、その中心である信仰は決して変わってはならないし、これからも守り続けていかなければならないものです。変えてはならない教会の信仰と信仰者の命を守るために感染防止に十分留意してください。
コロナウイルス感染のため逝去された方々の魂の平安を祈るとともに、この社会を支える為、献身的に奉仕くださっている全ての方々に、神様からの導きと励まし、祝福をお祈りいたします。
*主教教書は、信徒および教職者への大切なお知らせです。掲示や配布などをお願いいたします。