オーガスチンのまなざし 神のおとずれ 2020.8月号より

『執事按手式』

六月二十日(土)午前十時半から、徳島インマヌエル教会を会場にルカ宮田裕三聖職候補生の執事按手式が行われました。当初、三月に予定していました按手式がコロナ禍で延期になっていたものです。
一日も早く按手を行ってほしい、という徳島伝道区四つの教会からの嘆願を常置委員会も承認してくださって、コロナ感染に十分配慮した形で行うことが出来ました。感謝。

 

『按手式前の黙想指導』

指導司祭の芳我秀一先生から、今回の黙想指導をカトリック教会オブレート会スティーブ神父さんにお願いしたい、というお話がありました。

 

宮田先生に聞けば、今回のコロナ禍の中で、徳島の牧師さん達との交流が深まり、「球根の中には」という賛美歌を、テレワークで歌って、動画を作り発表しました。そのことが信徒の方々に大変喜ばれ、キリスト新聞や徳島新聞の記事にもなりました。その活動の中で、スティーブ神父さんとも出会われたそうです。
スティーブ神父さんからどういう黙想指導をしていただいたんだろうと思い、宮田先生にお尋ねしますと、黙想に使われたレジメと感想を報告してくれました。

 

しっかりしたレジメと宮田先生の感想から、黙想指導も上から教えるということではなくて、黙想者に同伴するという姿勢でした。黙想者が気づいたことをより分かりやすく説明し、もっと深いところまで導いてくださるという指導でした。最後には、次の司祭按手までの宿題まで、用意してくださっていました。

 

『面会』

どうしてもスティーブ神父さんにお会いしたく、面会時間の約束をして、按手式前日のリハーサル前に、カトリック徳島教会を訪問しました。お話を伺って、素晴らしい賜物をお持ちですし、やはりオブレート会としての霊性に裏打ちされているんだろうなあ、と感じました。一度お招きして教区の黙想会の指導をしていただきたいと思った次第です。
(神戸教区主教)