2021年5月1日 神のおとずれ 「マイラ・エステバン姉支援室」より

日々、マイラさんとご家族のため、ご加祷とご支援をいただき、ありがとうございます。
マイラさんの帰国については、ご家族の強い希望もあり、フィリピン領事館の方々も積極的に動いてくださっていますが、コロナ禍と移送のリスクから、母国への移送についての進展はありません。
当面、日本国内での治療を優先するかどうかの決定のため、近くマイラさんのお母さんが日本にお出でになる予定です。
しかし、フィリピン国内でも感染症増加のため、種々の役所が閉じられていたり、航空機も減便のため、種々の資料の郵送も通常のようにはいきません。
入国やその後の隔離期間を入れると、一か月以上必要です。
香川県内で遷延性意識障害の治療を行うのは難しいので、県外の専門病院に転院するプランもあります。
しかし、コロナ禍の中では、たとえご家族であっても面会が不可能なケースがほとんどですので、お母さんの入国後に、面会を経てから転院していただく計画です。
三月末現在、良きサマリアびと募金に寄せられた献金は、約九十八万円になりました。ありがとうございます。
お母さんの滞在費用や、面会のための個室費用も確保できそうです。
募金は六月末まで継続しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「経済連携協定 介護福祉士」
マイラさんの立場は、右記の介護福祉士の候補生です。
この制度は、日本とインドネシア、フィリピン、ベトナム各国との経済連携の枠組みの中で行われている制度です。
技能実習生とは違って、なじみのない響きかもしれませんが、この制度はすでに十年以上の歴史があり、マイラさんは第十一期生の候補生として来日されました。
日本で介護福祉士の国家資格を目指して研修されるのですが、候補生は既に母国では看護師の資格を取得し、実務経験がある上で来日されます。
現地と日本で一年間、日本語等の研修を受けたのち、日本各地の施設等に配属され、実務をしながら日本の国家資格所得を目指されていました。
(支援室長・司祭 上原信幸)

神のおとずれ2021年5月号