2021年8月1日 神のおとずれ 「マイラ・エステバン姉支援室」より
よきサマリア人募金にご協力ありがとうございます。この原稿入稿時はまだ金額集計中ですが、目標金額の約六倍以上となっております。本当にありがとうございました。
マイラさんは一時期のような急な発熱も少なくなり、体の浮腫み等も安定してきました。目を開けている時間も多くなり、周囲の気配を感じているようだと看護師さんから伺うこともあります。
ただ、意識障害の他、寝たきりによる様々なリスクや、長期に用いなくてはならない薬の副作用などと闘いながら療養されています。
ご家族もコロナウイルス感染症対策のため、通常とは全く異なるご苦労をされながら日々異国地で療養中のマイラさんの下へとお出でになる努力をされて来ました。
日本のゴールデンウイークと同様にラマダンの長期休暇による公官庁のお休みや、マニラ市のロックダウン等、ビザの申請が何度も中断し、一日千秋の思いで過ごされて来ました。ようやく六月末にお母さんのビザ取得のニュースが入り、七月二日現在航空券取得の調整中です。
ご家族はマイラさんの帰国を強く希望されていますがコロナ禍ではベッドを使っての空輸は通常の三倍程度の一五〇〇万円といわれており、マイラさんの健康状態も気圧の関係等で楽観を許さないという診断も出ています。
ご家族は日本国内で三年程度のリハビリや治療を行う医療計画を検討され、現在調整中です。しかし、日本の医療制度では入院加療期間がおおむね三か月で一区切りを迎えるため、転院にも大きなハードルが待ち構えています。
今後、今年度のご家族支援に繰越金が出た場合、マイラさんのご帰国まで、ご家族お一人を三回程度お招きすることが出来るのではないかと試算しております。
リモート面会などを交えながら長期的な支援の方法を考えたいと思います。
(支援室長・司祭 上原信幸)