オーガスチンのまなざし 神のおとずれ2021年10月号より
「主教さん、祈りが聞かれました!」
ある信徒の方と電話でお話していました。「私は『み国が来ますように(Thy Kingdom come)』の担当主教なんだけど、何かいい話はないですか。あればみなさんに紹介したいんだけど」と尋ねてみました。その時の返事の第一声です。
その方は、昨年、教会に行った時に受付に「祈りのしおり」があって、家に持ち帰り、四名の方の名前を書き、祈り始めたそうです。お祈りは、夜一人でされました。こうしたしおりがあれば、励みになるし、簡単な説明があって、良かったとのことでした。
一人の方は、幼い子どもの頃から知っている人で、しばらく教会から離れ、しばらく教会から離れている方でした。その人のために祈っていると、今年のイースターに信徒のご両親を車に乗せて、礼拝に来られたそうです。「『うそー』と思ったんだけど、とっても嬉しかった」とのこと。
もう一人の方は、私が知り合いになって、「『土曜日の掃除の人手がなくて困っている』」という愚痴を言ったら、『じゃ、手伝ってあげる』」ということになって、掃除を手伝ってくれることになった。またバザーの準備なんかも手伝ってくれていた。この方が、クリスチャンになってくれないか、と祈っていたそうです。「あんまり、直接『クリスチャンになったらどう』と言うのもどうかと思って、何も言わずに祈っていた。すると三年くらい掃除のお手伝いをしてくれていたと思うけど、昨年のクリスマスに洗礼を受けてくれたの。嬉しかった。今度、主教さんから按手を受けるのよ」と喜ばれていました。そのお話を聞かせてもらって、私の方が恵まれました。
「二〇二二年版、祈りのしおり」
今年の六月の主教会で、来年のしおりは、私たちで作ってみないか、という相談がまとまりました。十一日間ですから、各主教が一日を担当し、一人足りないところは、管区事務所の矢萩新一総主事にお願いしました。どんなしおりになるか楽しみです。来年のイースター頃には、みなさんのお手元に届くと思います。お楽しみに。(神戸教区主教)