B年 復活節第6主日 特祷・聖書日課 (白)

復活節第六主日特祷

全能の神よ、罪人の制御できない心を治められるかたはあなたのほかにはありません。
どうかわたしたちに、主の戒めを喜び、主の約束を慕う恵を与え、
移り変わりの多いこの世において、常に心を変わることのない喜びに置くことができますように、
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

使徒言行録 第11章19節から

ステファノの事件をきっかけにして起こった迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。
しかし、彼らの中にキプロス島やキレネから来た者がいて、アンティオキアへ行き、ギリシア語を話す人々にも語りかけ、主イエスについて福音を告げ知らせた。
主がこの人々を助けられたので、信じて主に立ち帰った者の数は多かった。
このうわさがエルサレムにある教会にも聞こえてきたので、教会はバルナバをアンティオキアへ行くように派遣した。
バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた。
バルナバは立派な人物で、聖霊と信仰とに満ちていたからである。
こうして、多くの人が主へと導かれた。
それから、バルナバはサウロを捜しにタルソスへ行き、見つけ出してアンティオキアに連れ帰った。
二人は、丸一年の間そこの教会に一緒にいて多くの人を教えた。
このアンティオキアで、弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったのである。 そのころ、預言する人々がエルサレムからアンティオキアに下って来た。
その中の一人のアガボという者が立って、大飢饉が世界中に起こると〝霊〟によって予告したが、果たしてそれはクラウディウス帝の時に起こった。
そこで、弟子たちはそれぞれの力に応じて、ユダヤに住む兄弟たちに援助の品を送ることに決めた。
そして、それを実行し、バルナバとサウロに託して長老たちに届けた。


詩編 3:1-8,18-19編 

1, 正しい人よ、主にあって喜び歌え‖ 神をたたえることは心の正しい人の業
2, 竪琴を奏でて主をたたえ‖ 琴の調べで神をほめよ
3, 新しい歌を神にうたい‖ 琴の音に合わせて喜びの声を上げよ
4, 主のみ言葉は正しく‖ そのみ業には偽りがない
5, 神は正義と公平を愛し‖ 主の慈しみは地に満ちている
6, 天は主のみ言葉によって造られ‖ 星座はその息によって据えられた
7, 神は海の水をせき止め‖ 水は深い淵となる
8, 世界は主の前におののき‖ 地上の民は主を畏れよ
18,主の目は神を畏れる人の上に‖ 神の愛に希望を置く人の上に注がれる
19,神は彼らの魂を死から救い‖ 飢えから彼らを助けられる


第2の朗読

使徒書 ヨハネの手紙一 第4章7節から

愛する者たち、互いに愛し合いましょう。
愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。
愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。
神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。
ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。
わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。
愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。
いまだかつて神を見た者はいません。わたしたちが互いに愛し合うならば、神はわたしたちの内にとどまってくださり、神の愛がわたしたちの内で全うされているのです。
神はわたしたちに、御自分の霊を分け与えてくださいました。
このことから、わたしたちが神の内にとどまり、神もわたしたちの内にとどまってくださることが分かります。
わたしたちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされたことを見、またそのことを証ししています。
イエスが神の子であることを公に言い表す人はだれでも、神がその人の内にとどまってくださり、その人も神の内にとどまります。
わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。
愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。
こうして、愛がわたしたちの内に全うされているので、裁きの日に確信を持つことができます。
この世でわたしたちも、イエスのようであるからです。
愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。なぜなら、恐れは罰を伴い、恐れる者には愛が全うされていないからです。
わたしたちが愛するのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからです。
「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。
目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません。
神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです。
これが、神から受けた掟です。


福音書 

ヨハネによる福音書 第15章9節から

「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛にとどまりなさい。
わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わたしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。
これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。
わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。
友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。
わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。
もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。
わたしはあなたがたを友と呼ぶ。
父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。
あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。
あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。
互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」



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