B年 聖霊降臨後第4主日(特定7)特祷・聖書日課

  

聖霊降臨後第4主日

すべてのよい賜物を造り、これを与えてくださる力ある神よ、
み名を愛する愛をわたしたちの心に植え、まことの信仰を増し加え、すべての善をもって養い、
み恵みのうちにこれを保たせてください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

ヨブ記第38章1節から

主は嵐の中からヨブに答えて仰せになった。
これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて 神の経綸を暗くするとは。
男らしく、腰に帯をせよ。
わたしはお前に尋ねる、わたしに答えてみよ。
わたしが大地を据えたとき お前はどこにいたのか。 知っていたというなら 理解していることを言ってみよ。
誰がその広がりを定めたかを知っているのか。 誰がその上に測り縄を張ったのか。
基の柱はどこに沈められたのか。 誰が隅の親石を置いたのか。
そのとき、夜明けの星はこぞって喜び歌い 神の子らは皆、喜びの声をあげた。
海は二つの扉を押し開いてほとばしり 母の胎から溢れ出た。
わたしは密雲をその着物とし 濃霧をその産着としてまとわせた。
しかし、わたしはそれに限界を定め 二つの扉にかんぬきを付け
「ここまでは来てもよいが越えてはらない。 高ぶる波をここでとどめよ」と命じた。
お前は海の湧き出るところまで行き着き 深淵の底を行き巡ったことがあるか。
死の門がお前に姿を見せ 死の闇の門を見たことがあるか。
お前はまた、大地の広がりを 隅々まで調べたことがあるか。
そのすべてを知っているなら言ってみよ。


詩編 107 1-3,23-32 

1,「主に感謝せよ、主は慈しみ深く‖ その憐れみは永遠」
2, 主に贖われた者は叫べ‖ 神は彼らを敵の手から救い出し
3, 東と西、北と南の‖ すべての国から集められた
23,沖に向かって船出する者‖ 海を渡って商いする者
24,彼らは大海原で主のみ業と‖ 不思議なみ業とを見た
25,神が命じられるとあらしが起こり‖ 波を高く上げた
26,船は天まで上がり、淵まで下り‖ 彼らは生きた心地もしなかった
27,酔った人のようによろめき‖ なすすべも知らなかった
28,彼らが苦しみの中から主に助けを求めると‖ 神は悩みから彼らを救い出された
29,あらしは鎮められ‖ 海はなぎとなった
30,神は彼らを目ざす港に導かれ‖ 彼らは静かな海を楽しんだ
31,人の子らよ、主の慈しみと‖ その不思議なみ業のゆえに、主に感謝せよ
32,民の集いで神をあがめ‖ 長老たちの集まりで神をたたえよ


第2の朗読

使徒書 コリントの信徒への手紙二 第5章14節から

なぜなら、キリストの愛がわたしたちを駆り立てているからです。
わたしたちはこう考えます。
すなわち、一人の方がすべての人のために死んでくださった以上、すべての人も死んだことになります。
その一人の方はすべての人のために死んでくださった。
その目的は、生きている人たちが、もはや自分自身のために生きるのではなく、自分たちのために死んで復活してくださった方のために生きることなのです。
それで、わたしたちは、今後だれをも肉に従って知ろうとはしません。
肉に従ってキリストを知っていたとしても、今はもうそのように知ろうとはしません。
だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。
古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
これらはすべて神から出ることであって、神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、
また、和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。
つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、
和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。
ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。
キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。
罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。
わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。


福音書 

マルコによる福音書 第4章35節から

その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言われた。
そこで、弟子たちは群衆を後に残し、イエスを舟に乗せたまま漕ぎ出した。
ほかの舟も一緒であった。
激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった。
しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。
弟子たちはイエスを起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。
イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。
イエスは言われた。
「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」
弟子たちは非常に恐れて、
「いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」と互いに言った。



ホームへ戻る