B年 大斎節第1主日 特祷・聖書日課 (紫)

大斎節第1主日

四十日四十夜、わたしたちのためにみ子を断食させられた主よ、どうか己に勝つ力を与え、
肉の思いを主のみ霊に従わせ、常にわたしたちがその導きにこたえ、
ますます清くなり、主の栄光を現すことができますように、
父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられるみ子イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

創世記 9:8-17

神はノアと彼の息子たちに言われた。
「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、
箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。
わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
更に神は言われた。
「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。
これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、
わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。
水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。
雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」
神はノアに言われた。
「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」


詩編 第25篇

1 主よ、心を込めてあなたを仰ぐ‖ わたしの神よ、わたしはあなたに寄り頼む
2 わたしが恥を受けることなく‖ 刃向かう者が勝ち誇ることがないように
3 あなたを叫び求める者は恥を受けず‖ あなたに背く者は恥を受ける
4 主よ、あなたの道を示し‖ その道筋を教えてください
5 真理のうちにわたしを教え導いてください‖ あなたはわたしの救い、いつの日も、わたしはあなたを待ち望む
6 主よ、あなたの憐れみと慈しみを思い出してください‖ それは昔から変らないもの
7 若いときの罪と過ちに心を留めず‖ 慈しみ深くわたしを思い出してください
8 主は憐れみ深く正しい方‖ 罪人に道を示される
9 神は貧しい人を正義に導き‖ へりくだる人にその道を授けられる
10 契約と諭しを守る人に‖ 主の道筋は慈しみとまことに溢れる
11 主よ、わたしの罪は大きい‖ み名によってお赦しください
12 主を畏れる者とはだれか‖ 主はその人に選ぶべき道を示される
13 その心は恵みで満たされ‖ 子孫は地を譲り受ける
14 神を畏れる人に主は心を開き‖ 契約を示し、諭される
15 わたしの目は絶えず主を仰ぐ‖ 神はわたしをわなから救ってくださる
16 神よ、わたしを顧み、慈しんでください‖ わたしはただ独り苦しんでいます
17 わたしの悩みを和らげ‖ 苦悩の淵から救ってください
18 あえぎ苦しむわたしを顧み‖ すべての罪を赦してください
19 わたしの敵はおびただしく‖ 憎しみに燃えている
20 わたしの命を守り、わたしを救ってください‖ あなたに寄り頼むわたしが、恥を受けることがないように
21 とがなく正しく生きるように守ってください‖ わたしはあなたを待ち望む
22 神よ、イスラエルを贖い‖ すべての苦悩から救ってください


第2の朗読

ペトロの手紙一 3:18-22

キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。
あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。
そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました。
この霊たちは、ノアの時代に箱舟が作られていた間、神が忍耐して待っておられたのに従わなかった者です。
この箱舟に乗り込んだ数人、すなわち八人だけが水の中を通って救われました。
この水で前もって表された洗礼は、今やイエス・キリストの復活によってあなたがたをも救うのです。
洗礼は、肉の汚れを取り除くことではなくて、神に正しい良心を願い求めることです。
キリストは、天に上って神の右におられます。
天使、また権威や勢力は、キリストの支配に服しているのです。


福音書  

マルコによる福音書 1:9-13

そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。
水の中から上がるとすぐ、天が裂けて霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。
すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。
イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。
その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。



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