B年 三位一体主日・聖霊降臨後第一主日 特祷・聖書日課

三位一体主日・聖霊降臨後第一主日

永遠にいます全能の神よ、あなたは僕らに恵みを与え、
まことの信仰をもって、栄光ある三位一体の神をあがめることができるようにしてくださいました。
どうかこの信仰に堅く立って生き、すべての災いに打ち勝つことができますように、
父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン

第1の朗読

出エジプト記第三章一節から

モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司であるエトロの羊の群れを飼っていたが、
あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。
そのとき、柴の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。
彼が見ると、見よ、柴は火に燃えているのに、柴は燃え尽きない。
モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあの柴は燃え尽きないのだろう。」
主は、モーセが道をそれて見に来るのを御覧になった。
神は柴の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。
彼が、「はい」と答えると、神が言われた。
「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから。」
神は続けて言われた。
「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」
モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。


詩編 93編 

主は王となり、威光をまとわれ、偉大な力を身に帯びておられる‖ 世界は堅く立てられ、揺らぐことがない
あなたの王座は昔から据えられ‖ 永遠の初めから座しておられる
主よ、潮の流れは声を上げる、潮の流れは叫ぶ‖ 潮の流れはどよめきの声を上げる
とどろく海、逆巻く波にまさり‖ いと高き所におられる主は力強い
あなたの言葉は変わることなく‖ あなたの家は尊い。 主よ、とこしえに


第2の朗読

使徒書 ローマの信徒への手紙 第8章12節から

それで、兄弟たち、わたしたちには一つの義務がありますが、
それは、肉に従って生きなければならないという、肉に対する義務ではありません。
肉に従って生きるなら、あなたがたは死にます。
しかし、霊によって体の仕業を絶つならば、あなたがたは生きます。
神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。
あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。
この霊によってわたしたちは、「アッバ、父よ」と呼ぶのです。
この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます。
もし子供であれば、相続人でもあります。
神の相続人、しかもキリストと共同の相続人です。
キリストと共に苦しむなら、共にその栄光をも受けるからです。


福音書 

ヨハネによる福音書 第3章1節から

さて、ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった。
ある夜、イエスのもとに来て言った。
「ラビ、わたしどもは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。
神が共におられるのでなければ、あなたのなさるようなしるしを、だれも行うことはできないからです。」
イエスは答えて言われた。
「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」
ニコデモは言った。
「年をとった者が、どうして生まれることができましょう。もう一度母親の胎内に入って生まれることができるでしょうか。」
イエスはお答えになった。
「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。
肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。
『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない。
風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである。」
するとニコデモは、「どうして、そんなことがありえましょうか」と言った。
イエスは答えて言われた。
「あなたはイスラエルの教師でありながら、こんなことが分からないのか。
はっきり言っておく。わたしたちは知っていることを語り、見たことを証ししているのに、あなたがたはわたしたちの証しを受け入れない。
わたしが地上のことを話しても信じないとすれば、天上のことを話したところで、どうして信じるだろう。
天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。
そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。
それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。



ホームへ戻る