主よ、どうかみ民の罪を赦し、豊かなみ恵みにより、弱さのために犯した罪の束縛から解放してください。
天の父よ、救い主イエス・キリストのいさおによってお願いいたします。
アーメン
イザヤ書第53章4節から
彼が担ったのはわたしたちの病 彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに
わたしたちは思っていた 神の手にかかり、打たれたから 彼は苦しんでいるのだ、と。
彼が刺し貫かれたのは わたしたちの背きのためであり
彼が打ち砕かれたのは わたしたちの咎のためであった。
彼の受けた懲らしめによって わたしたちに平和が与えられ
彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
わたしたちは羊の群れ 道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。
そのわたしたちの罪をすべて 主は彼に負わせられた。
苦役を課せられて、かがみ込み 彼は口を開かなかった。
屠り場に引かれる小羊のように 毛を切る者の前に物を言わない羊のように 彼は口を開かなかった。
捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。
彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか わたしの民の背きのゆえに、
彼が神の手にかかり 命ある者の地から断たれたことを。
彼は不法を働かず その口に偽りもなかったのに
その墓は神に逆らう者と共にされ 富める者と共に葬られた。
病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ 彼は自らを償いの献げ物とした。
彼は、子孫が末永く続くのを見る。
主の望まれることは 彼の手によって成し遂げられる。
彼は自らの苦しみの実りを見 それを知って満足する。
わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために 彼らの罪を自ら負った。
それゆえ、わたしは多くの人を彼の取り分とし 彼は戦利品としておびただしい人を受ける。
彼が自らをなげうち、死んで 罪人のひとりに数えられたからだ。
多くの人の過ちを担い 背いた者のために執り成しをしたのは この人であった。
19, 主よ、遠く離れないでください‖ わたしの力よ、急いでわたしを助けてください
20, わたしの魂を剣から‖ 命を敵の手から救ってください
21, ししのきば、野牛の角から‖ わたしを助け出してください
22, わたしはあなたの名を兄弟に告げ‖ その集いの中であなたをたたえる
23, 主を畏れる者は神をたたえ、ヤコブの子孫はみな主をほめよ‖ イスラエルの子孫はみな神を畏れよ
24, 神は悩む人の苦しみを軽んぜず、いとわれず‖ 顔を背けることなく、その叫びを聞き入れられた
25, 神の恵みによって、民の集いで賛美を献げ‖ 神を畏れる人びとの前で、わたしは誓いを果たす
26, 貧しい人は糧に恵まれ、神を求める人は主をたたえる‖ いつまでもあなたがたの心は生きるように
27, 遠く地の果てまで、すべての者が主に立ち帰り‖ 諸国の民は神の前にひざをかがめる
28, わたしたちの国は主のもの‖ 神は諸国を治められる
ヘブライ人への手紙 第4章12節から
というのは、神の言葉は生きており、力を発揮し、どんな両刃の剣よりも鋭く、
精神と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができるからです。
更に、神の御前では隠れた被造物は一つもなく、すべてのものが神の目には裸であり、さらけ出されているのです。
この神に対して、わたしたちは自分のことを申し述べねばなりません。
さて、わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、
わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。
この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、
あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。
だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。
マルコによる福音書 第10章35節から
ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。
「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」
イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、二人は言った。
「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」
イエスは言われた。
「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」
彼らが、「できます」と言うと、イエスは言われた。
「確かに、あなたがたはわたしが飲む杯を飲み、わたしが受ける洗礼を受けることになる。
しかし、わたしの右や左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。それは、定められた人々に許されるのだ。」
ほかの十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネのことで腹を立て始めた。
そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。
「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。
しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。
人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」