B年 顕現後第2主日 特祷・聖書日課 (緑)

顕現後第2主日

全能の神よ、あなたは永遠のみ言葉であるみ子の受肉のうちに、まことの道を現されました。
どうかわたしたちを導き、全人類の救いの基である主に、すべてをゆだねさせてください。
父と聖霊とともに一体であって世々に生き支配しておられる主イエス・キリストによってお願いいたします。 アーメン

第1の朗読

サムエル記上 3:1-10《11-20》

少年サムエルはエリのもとで主に仕えていた。
そのころ、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった。
ある日、エリは自分の部屋で床に就いていた。彼は目がかすんできて、見えなくなっていた。
まだ神のともし火は消えておらず、サムエルは神の箱が安置された主の神殿に寝ていた。
主はサムエルを呼ばれた。
サムエルは、「ここにいます」と答えて、エリのもとに走って行き、「お呼びになったので参りました」と言った。
しかし、エリが、「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と言ったので、サムエルは戻って寝た。主は再びサムエルを呼ばれた。
サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。
エリは、「わたしは呼んでいない。わが子よ、戻っておやすみ」と言った。
サムエルはまだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼に示されていなかった。主は三度サムエルを呼ばれた。
サムエルは起きてエリのもとに行き、「お呼びになったので参りました」と言った。
エリは、少年を呼ばれたのは主であると悟り、サムエルに言った。「戻って寝なさい。もしまた呼びかけられたら、『主よ、お話しください。僕は聞いております』と言いなさい。」サムエルは戻って元の場所に寝た。
主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」

《主はサムエルに言われた。「見よ、わたしは、イスラエルに一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。
その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。わたしはエリに告げ知らせた。
息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。
わたしはエリの家について誓った。エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」
サムエルは朝まで眠って、それから主の家の扉を開いた。サムエルはエリにこのお告げを伝えるのを恐れた。
エリはサムエルを呼んで言った。「わが子、サムエルよ。」サムエルは答えた。「ここにいます。」
エリは言った。「お前に何が語られたのか。わたしに隠してはいけない。お前に語られた言葉を一つでも隠すなら、神が幾重にもお前を罰してくださるように。」
サムエルは一部始終を話し、隠し立てをしなかった。
エリは言った。「それを話されたのは主だ。主が御目にかなうとおりに行われるように。」サムエルは成長していった。
主は彼と共におられ、その言葉は一つたりとも地に落ちることはなかった。
ダンからベエル・シェバに至るまでのイスラエルのすべての人々は、サムエルが主の預言者として信頼するに足る人であることを認めた。》


詩編 第63篇 1~8節

1 神よ、あなたはわたしの神、わたしはあなたを求める‖ 水のない荒れ果てた土地のように、わたしの魂はあなたを慕い、体はあなたを渇き求める
2 聖所であなたを仰ぎ‖ み力と栄光を見た
3 あなたの恵みは命にまさり‖ わたしの口はあなたをたたえる
4 命ある限り、あなたをほめたたえ‖ 手を高く上げてみ名を呼び求める
5 髄と脂でもてなされたように、わたしの魂は満ち足り、唇は喜びに溢れ、わたしの口は賛美を歌う
6 床の中であなたを思い起こし‖ 夜通し、あなたのことを思う
7 あなたはわたしの助け‖ み翼の陰にわたしは喜び歌う
8 わたしの魂はあなたに頼り‖ あなたの右手はわたしを支える

詩編 第139篇 1~18節

1 主よ、あなたはわたしを調べ‖ わたしのすべてを知っておられる
2 わたしが座るのも立つのも知られ‖ 遠くにいてもわたしの思いを見通される
3 わたしの歩くのも休むのも見分けられ‖ わたしの行いをすべて知っておられる
4 わたしの舌が一言も語らぬ先に‖ 神よ、あなたはすべてを知っておられる
5 後ろからも、前からも‖ あなたの手はわたしを守る
6 このような知識は神秘に満ち‖ あまりに深く、及びもつかない
7 どこに行けばあなたの霊から離れられるのか‖ どこに行けばあなたの顔を避けられるのか
8 天に上っても、あなたはそこにおられ‖ よみに下っても、あなたはそこにおられる
9 わたしがあけぼのの空に翼を駆っても‖ 西の果ての海に住みつこうとも
10 あなたの手はわたしを導き‖ あなたの右の手はわたしを離さない
11 「闇がわたしを覆い‖ わたしを囲む光が夜となればよい」と言っても
12 あなたには闇さえも暗くはなく‖ 夜も昼のように輝く
13 あなたはわたしの内臓を造り‖ 母の胎内でわたしを組み立てられた
14 わたしはあなたをたたえる、恐るべきみ力によって造られたわたしの存在は不思議‖ あなたのみ業は不思議、わたしの魂をすべて知っておられる
15 わたしの骨はすべてあなたに知られていた‖ わたしがひそかな所で造られ、地の深い所で細工を施されたときに
16 あなたの目はわたしの行いに注がれ、わたしのすべてはあなたの書に記されている‖ わたしの生涯の一日がまだなかったとき、わたしの日々は定められていた
17 神よ、あなたの思いは窮めがたく‖ み思いは数えることができない
18 それを数えれば砂の数よりも多く‖ 目覚めればわたしはあなたとともにいる


第2の朗読

   コリントの信徒への手紙一 6:11b-20

主イエス・キリストの名とわたしたちの神の霊によって洗われ、聖なる者とされ、義とされています。
「わたしには、すべてのことが許されている。」しかし、すべてのことが益になるわけではない。
「わたしには、すべてのことが許されている。」しかし、わたしは何事にも支配されはしない。
食物は腹のため、腹は食物のためにあるが、神はそのいずれをも滅ぼされます。
体はみだらな行いのためではなく、主のためにあり、主は体のためにおられるのです。
神は、主を復活させ、また、その力によってわたしたちをも復活させてくださいます。
あなたがたは、自分の体がキリストの体の一部だとは知らないのか。キリストの体の一部を娼婦の体の一部としてもよいのか。
決してそうではない。娼婦と交わる者はその女と一つの体となる、ということを知らないのですか。
「二人は一体となる」と言われています。しかし、主に結び付く者は主と一つの霊となるのです。
みだらな行いを避けなさい。人が犯す罪はすべて体の外にあります。しかし、みだらな行いをする者は、自分の体に対して罪を犯しているのです。
知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。
あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。


福音書  

ヨハネによる福音書 1:43-51

その翌日、イエスは、ガリラヤへ行こうとしたときに、フィリポに出会って、「わたしに従いなさい」と言われた。
フィリポは、アンデレとペトロの町、ベトサイダの出身であった。フィリポはナタナエルに出会って言った。
「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。
それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。」するとナタナエルが、「ナザレから何か良いものが出るだろうか」と言ったので、フィリポは、「来て、見なさい」と言った。
イエスは、ナタナエルが御自分の方へ来るのを見て、彼のことをこう言われた。「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない。」
ナタナエルが、「どうしてわたしを知っておられるのですか」と言うと、イエスは答えて、「わたしは、あなたがフィリポから話しかけられる前に、いちじくの木の下にいるのを見た」と言われた。
ナタナエルは答えた。「ラビ、あなたは神の子です。あなたはイスラエルの王です。」
イエスは答えて言われた。「いちじくの木の下にあなたがいるのを見たと言ったので、信じるのか。もっと偉大なことをあなたは見ることになる。」
更に言われた。「はっきり言っておく。天が開け、神の天使たちが人の子の上に昇り降りするのを、あなたがたは見ることになる。」
 



ホームへ戻る