主よ、あなたに呼び求める民を慈しみ、その祈りをお受けください。
どうか、行うべきことを悟る知恵と、それを忠実に成し遂げる恵みと力をお与えください。
主イエス・キリストによってお願いいたします。
アーメン
士師記第六章一一節から
さて、主の御使いが来て、オフラにあるテレビンの木の下に座った。
これはアビエゼルの人ヨアシュのものであった。
その子ギデオンは、ミディアン人に奪われるのを免れるため、酒ぶねの中で小麦を打っていた。
主の御使いは彼に現れて言った。「勇者よ、主はあなたと共におられます。」
ギデオンは彼に言った。「わたしの主よ、お願いします。主なる神がわたしたちと共においでになるのでしたら、なぜこのようなことがわたしたちにふりかかったのですか。
先祖が、『主は、我々をエジプトから導き上られたではないか』と言って語り伝えた、驚くべき御業はすべてどうなってしまったのですか。
今、主はわたしたちを見放し、ミディアン人の手に渡してしまわれました。」
主は彼の方を向いて言われた。「あなたのその力をもって行くがよい。あなたはイスラエルを、ミディアン人の手から救い出すことができる。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
彼は言った。「わたしの主よ、お願いします。しかし、どうすればイスラエルを救うことができましょう。わたしの一族はマナセの中でも最も貧弱なものです。
それにわたしは家族の中でいちばん年下の者です。」
主は彼に言われた。「わたしがあなたと共にいるから、あなたはミディアン人をあたかも一人の人を倒すように打ち倒すことができる。」
彼は言った。「もし御目にかないますなら、あなたがわたしにお告げになるのだというしるしを見せてください。
どうか、わたしが戻って来るまでここを離れないでください。供え物を持って来て、御前におささげしますから。」
主は、「あなたが帰って来るまでここにいる」と言われた。
ギデオンは行って、子山羊一匹、麦粉一エファの酵母を入れないパンを調え、肉を籠に、肉汁を壺に入れ、テレビンの木の下にいる方に差し出した。
神の御使いは、「肉とパンを取ってこの岩の上に置き、肉汁を注ぎなさい」と言った。
ギデオンはそのとおりにした。
主の御使いは、手にしていた杖の先を差し伸べ、肉とパンに触れた。
すると、岩から火が燃え上がり、肉とパンを焼き尽くした。
主の御使いは消えていた。
ギデオンは、この方が主の御使いであることを悟った。
ギデオンは言った。「ああ、主なる神よ。わたしは、なんと顔と顔を合わせて主の御使いを見てしまいました。」
主は彼に言われた。「安心せよ。恐れるな。あなたが死ぬことはない。」
ギデオンはそこに主のための祭壇を築き、「平和の主」と名付けた
7, 主よ、あなたの慈しみを示し‖ わたしたちに救いを与えてください
8, 神の語られる言葉を聞こう‖ 主はその民、聖徒たち、神に信頼する人に平和を約束される
9, 救いは神を畏れる人に近く‖ 栄光はわたしたちの地に住む
10, 慈しみとまことはともに会い‖ 正義と平和は抱き合う
11, まことは地から芽生え‖ 正義は天から見守る
12, 主はみ恵みを注ぎ‖ 地は豊かに実る
13, 正義は神のみ前を進み‖ 神の歩む道を備える
コリントの信徒への手紙一 第15章1節から
兄弟たち、わたしがあなたがたに告げ知らせた福音を、ここでもう一度知らせます。
これは、あなたがたが受け入れ、生活のよりどころとしている福音にほかなりません。
どんな言葉でわたしが福音を告げ知らせたか、しっかり覚えていれば、あなたがたはこの福音によって救われます。
さもないと、あなたがたが信じたこと自体が、無駄になってしまうでしょう。
最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。
すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、
葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、
ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。
次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。
そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。
次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。
わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。
神の恵みによって今日のわたしがあるのです。
そして、わたしに与えられた神の恵みは無駄にならず、わたしは他のすべての使徒よりずっと多く働きました。
しかし、働いたのは、実はわたしではなく、わたしと共にある神の恵みなのです。
とにかく、わたしにしても彼らにしても、このように宣べ伝えているのですし、あなたがたはこのように信じたのでした。
ルカによる福音書 第5章1節から
イエスがゲネサレト湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群衆がその周りに押し寄せて来た。
イエスは、二そうの舟が岸にあるのを御覧になった。
漁師たちは、舟から上がって網を洗っていた。
そこでイエスは、そのうちの一そうであるシモンの持ち舟に乗り、岸から少し漕ぎ出すようにお頼みになった。
そして、腰を下ろして舟から群衆に教え始められた。
話し終わったとき、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。
シモンは、「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えた。
そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。
そこで、もう一そうの舟にいる仲間に合図して、来て手を貸してくれるように頼んだ。
彼らは来て、二そうの舟を魚でいっぱいにしたので、舟は沈みそうになった。
これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。
とれた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。
シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブもヨハネも同様だった。
すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」
そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。